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ター坊のお兄ちゃん

2010年2月21日

 ター坊のお兄ちゃんと私は、「1/4の奇跡」「光彩の奇跡」「宇宙の約束」の3つの映画を上映する雪絵ちゃんキャラバンの初日が彦根であって、そこでお会いすることができたのです。宮ぷーの話をさせてもらったのです。

  お兄さんが「弟が家にいます。もう9年間、気持ちを伝えられずにいます。何か弟にもっとできることはあるでしょうか?」とおっしゃったのです。

「どこか動くところはありますか?」とおたずねすると

「家族がそばでおもしろいことを話してると、そばにいてわーって笑ったりもしてね、それから昔は口をうごかして"あーほー"なんてしてたけど、このごろはしないですね。手も少し動くかなあ。家族も、しかたがないんだ。そんなもんなんだと思って」とおっしゃいました。

弟さんはおもしろいことを聞くと笑われる。
そして、あーほーって口の形をされた。
今はされないけど、手も動く。
弟さんは、絶対に気持ちを伝えることができると確信しました。

 弟さんとご家族はどうして、気持ちを伝える手段を、ご存知じゃなかったのでしょう。それは、ご家族の方が悪いのじゃないです。だって、知らないのだもの。知らないときは、何かできるはずはありません。もし誰か悪い人がいるとしたら、それは誰か?私は誰に怒っているのか?

 そう思ったらわかりました。知らない人は知らない。でも、知っている人はちゃんと伝えなくちゃならない。それが知っている人の責任です。そして、私は知っています。宮ぷーといて、子ども達といて、気持ちを伝えることはすごく大切。そして、その方法はいっぱいあるよって、知ってる。それだったら、悪いのは私です。だって、知っているのは私だもの。

 伝の心も車いすも、それから座位保持装置(車いすなんだけれど、頭のところまであって、体をもたれかけさせることができる)も、みんな国の補助を受けることができます。でも、この方がご存知なかったように、おそらく、気持ちを伝える方法があるということはやっぱりあまり知られていないのですね。

 宮ぷーの場合は本当に不思議なことに、私や妹が養護学校に勤めていたり、いちじくりんやメルマガを通していろいろな情報を教えてくださったりして、今があります。もしも、その情報がなかったら、今の宮ぷーは、やっぱりないと思うのです。何もかもがわかっていても、気持ちを伝えるすべがなかったら、生きる気力も、あまりわかなくて、宮ぷーはあきらめてしまっていたかもしれません。そんなのいやだー。そんなのいや。

 ねえ、宮ぷー。その方や弟さんはたぶん、決して特別じゃないよ。たくさんの方が、思いを持っていながら伝えられずにいるのじゃないかな? そして、やがて気持ちを伝えることや生きることさえあきらめていかれる方ももしかしたら、おられるかもしれない。

 方法は本当にいっぱいあるよ。あいうえお表を使ったらいいんだとか、口の読み上げでスキャンができるよとか、そして、体のどこかを動かすことができたら、あるいは、脳波でも、スイッチを入力する方法があって、伝の心のような機械を使って、気持ちを伝えることができるんだということを、私は養護学校の教員をしていたから、なんだか当たり前のように、そこにあるもののように知っていた気がする。

 けれど、違うお仕事をしていたり、その世界と、少しも関係のない人は、知らないままでおられるんだよね。ねえ、宮ぷー。宮ぷー、私たちには責任があるよ。知っているという責任がある。このことをもっともっと多くの方に知ってもらわないといけないよ。意思伝達装置のことだけじゃないよ。だって、宮ぷーがこの病気を通して学んだことはこのことだけじゃないよね。私が教えてもらったことはこのことだけじゃあないよ。

 宮ぷー、私たちは、勝手に自分で生きているんじゃないんだよね。生かされていたんだよね。体を動かしてもらっていたんだよね。息をさせてもらっていたんだよね。そして、命を与えてもらったんだよね。宮ぷーは毎日、私の心を揺さぶり続けてくれる。メルマガに毎日よくこんなに書くことがあるねえって、おっしゃった方がおられて、私も、本当にそうだなあ。明日はあるかなあなんて思うけど、明日になれば必ず書きたいことがあるの。宮ぷーが、いろんなことを必ず教えてくれるから。

 私はどうして、(彦根の)舞台で泣けたのかな? たぶん、今、もし、宮ぷーが思いを伝えられずにいたら、すごく宮ぷーはつらいだろうって思って泣けたのかな? そして、弟さんもきっとこの優しいお兄ちゃんにお話ししたいこといっぱいあるんだろうなあって思ったのかな?そして、お兄ちゃんも、弟さんのことを愛していてずっとお話ししたいと思っておられるんだと感じたからかな。

そして、誰もが持っている気持ちを、本当にどうにかして、どうにかして、知る方法は、きっとある。そのことを思ったのかな。

 ねえ、宮ぷー。宮ぷーのことは、宮ぷーで終わっちゃだめだ。そんなのだめだよ。宮ぷーさえ気持ちが伝えられるようになればそれでいいんじゃないよね。宮ぷーさえよかったらいいなんてことあるはずないよ。みんなが気持ち伝えられるようにならなくちゃ。みんなが生きるって、うれしい。生きることは幸せって、思わなくちゃだめだよね。宮ぷーがなぜ病気になったのか、それは、神さまが、きっと、伝えなさい、話しなさいってそう思われたからだよ。そして、私にも、宮ぷーのそばにいて、感じたこと、書いていくんだよって言ってくださって、そして、神さまのはからいで、今、こんなにたくさんの方に読んでいただけているんだよね。

   

 だけど、私は昨日、心に決めたよ。舞台で決めた。あの方に会って、決めた。ふつふつとわきあがってきたこと、雪絵ちゃんの願いと一緒に、私は宮ぷーが教えてくれたことを、世界中の人に伝えるよ。みんないろいろに生まれるのはどうして? よおし、よおし、やったる。やったるでー。

 わたしはこう思うよ。神さまは、お互いが成長しあえるように、大切なことを伝えあえるように、みんなをいろいろにしたんだよ。人は自分と違う人と会って、そして、大切なことを知ったときに、涙がこぼれて、そして、変わっていくことができるよ。私が雪絵ちゃんと会ったり、宮ぷーといる毎日で涙がとまらないように。人と人は出会って、思いを伝え合って、そして、変わっていって、そしてみんなで一つ命を光に向かって進んでいくんだよ。だからね、宮ぷー。私は、みなさんの力を借りて、ううん、そうじゃないよ。私がじゃなくて、みんなで、ハメハメハーの光玉みたいになって、みんなで雪絵ちゃんの願い宮ぷーの思い、伝えていくんだ。

22010年2月23日

 昨日、ター坊のお兄さんのお話を書きました。優しいお兄さん、そして、ご家族が、愛情を持って、弟さんを包まれるようにして、毎日を送っておられることを感じていました。

 そのお兄さんからメールをいただきました。とってもうれしかったです。

そして、私が感じたとおり、やはりお母様、お父様、みなさんが、弟さんが倒れられたときに、足をさすられ、声をかけられて、毎日をすごしておられたこと。そして、今も愛でいっぱいで包んでおられることを知りました。

 私も、お話しをうかがって、倒れたときに、毎日宮ぷーの足や体をさすりつづけていたことを思い出します。

 そんな中で、私が残念に思うのは、視力が落ちたときに、めがねを必要だとみんなが思うように、気持ちを伝える手段を失ったときに、同じように、意思伝達装置が必要だとみんなが、思うような社会に今はなっていないということです。もし、そうであったなら、今、弟さんも、気持ちを伝えられる意思伝達装置が身近にきっとあったことでしょう。宮ぷーはたまたま、私や妹がそのことを知っていただけのことのように思うのです。そんなたまたまなんて、やっぱりだめだと思います。みんなが、近視や遠視にはめがねというように、誰もが知ってなくちゃと思うのです。

 もし、そうであるなら、どんなに多くの方が、気持ちを伝えられるようになるでしょう。私はたまたま、その手段を知っていました。でも、知らなかったら、同じように、今、宮ぷーは気持ちを伝えられないでいると思います。お兄さんにお返事を書きました。私、弟さんは、絶対に、気持ちの伝え合いができるようになると思います。くわしく弟さんのこと、教えて欲しいです。どこがうごくか、どうしたらいいか、私、教えてほしいとお願いしました。そして、必ず、お兄ちゃんやご家族と気持ちが伝えられるようになるので、一緒に、気持ちを伝えることの大切さを伝えてほしいですとお願いしました。

  

22010年2月26日

 ター坊のお兄さんからメールをいただきました。ター坊さんに、レッツチャットのお話もしてくださったとのこと。興味深そうに話をきいてくれてたということで、うれしいです。

 それで二つのことをお話しました。

 レッツチャットや伝の心は補助をうけることができるのです。その用紙を持ってきてくださったのは業者さんでした。そして、業者さんが、すごく親身になって相談に乗ってくださるのです。レッツチャットを扱っている業者さんの一覧には滋賀県がなかったのだけど、でも、京都や大阪の業者さんが滋賀へも行ってくださるようなことが書かれていたので、お電話をしてほしいとお願いしました。

 それから、宮ぷーも使っていた透明の文字盤を使ってみたらどうかなあと思ったのです。これは、エクセルで私が作ってOHPシートに印刷をすることができるので、住所を教えていただこうと思うのです。

 ター坊は目をパチンとすることができるよと教えていただきました。やったー。うれしいです。だって、私の中ではもうター坊も大切な人になりました。お兄さんのことも大切な人になりました。みなさんもそうですよね。大切な人がお兄さんやお父様お母様とお話ができる日が来るのが待ち遠しいです。

 

22010年3月8日

 彦根で出会うことのできた、我らがター坊とター坊のお兄ちゃんとはあれから、ずっとお互いに連絡を取り合っています。お兄ちゃんは、レッツチャットを売られているお店を滋賀でさがされて、そのデモ器を貸していただけるように、お願いをしてその順番をまっておらえるそうです。

 私は宮ぷーのときに用意をした透明文字盤をOHPシートで作って送らせていただいたりしました。ター坊は、もしかしたら目があまりよく見えないのじゃないかとのこと、それで、今は文字盤では、うまくいっていないようですが、お兄ちゃんもター坊も、お互いに気持ちを伝えあえる日に向かって、すすんでおられるのです。

 

 お兄ちゃんからいただいたメールです。

・・・・・

 かつこ様、透明な文字盤が届きました。ありがとうございます。帰宅してすぐ、ター坊のところに持っていきましたが、ぐっすり寝てましたので、今日はあきらめます。コマーシャルに宮ぷーの言葉を載せるなんていい考えですね。ター坊も「訓練」のために文字盤使うのはイヤかも知れないので、「和歌山の兄や、大阪の弟・妹に手紙を書いてびっくり仰天させよう!」という企画にしたいと思います。実際、ター坊から文字で手紙など届いたら、兄弟たちはびっくり仰天して大騒ぎするでしょう。

 両親に、送っていただいた文字盤や雪絵さんの本を見せながらかつこさんのことを少し紹介できました。

 ター坊が何か話し始めたら、また、紹介いたします。母も、「タバコ吸いたい!」とか、「パチンコ行きたい」とか言い出すかも、とちょっと乗り気で笑っています。僕もきっと感動すると思います。調子のいいときに始めたいと思います。少し、待っていただくかもしれませんが、必ず連絡しますのでお楽しみに。

・・・

そして、昨日もメールをいただきました。

・・・・

 秋田は私の生まれ故郷で、母の故郷です。行ってらっしゃい。ター坊に、「兄弟への手紙計画」をやっと打ち明けました。目を輝かせ、声をあげて喜んでくれました!母にも、かつこさんの文字盤を説明し、レッツチャットを借りてくる計画も話しました。今日は、ター坊の目が澄んでいて元気でしたので、「今だ」と思って言ってみました。10日過ぎになると思います。「じれったいなー」と思っておられるかもしれませんが、応援してください。必ず連絡します。ドットの話し、大好きです。そうすると、「偶然」なんて無く、なんでも今、この時のために、永遠からあるのです。すごいですね!弟が発病をして、悩んだ末、僕は福祉や宗教に目覚め、彼の導きで今があるのですが、それも、「いつかのいい日の明日のために」きっとあったのでしょうね。

 宮ぷーの発病のおかげで私たちは救われています。お二人の日々の歩みで発奮しています。私たちも、「なぜ?」と思いました。でも、よくよく考えるとプラスばっかりです。宮ぷーさんに「ありがとう」とお伝えください。「兄弟に手紙を書こう」といったら弟が声をあげて喜んでくれました。 宮ぷーさんのおかげで、元気をもらっています!!

 僕も「宇宙の約束」のいたずらの中で「ター坊の兄」という今をもらったのですね!

・・・・

 私もそして、メルマガを読んでくださっているみなさんにとっても、たぶん、もうター坊とお兄ちゃんは大切な人。きっときっと気持ちが伝え合える日が来ますね。私もわくわくしています。応援しています。

  

22010年3月15日現在

 夜に家に帰ったら、ター坊のお兄ちゃんからメールが届いていました。雪絵ちゃんキャラバンが滋賀で始まって、そのときに、偶然にター坊のお兄ちゃんに出会いました。ター坊はもう長い間、気持ちを言葉では伝えられずにいるということを聞いたのです。

私はそのときに、何かスイッチが入りました。

絶対に誰もが気持ちを持っている。

その気持ちを伝え合える方法っていっぱいあるはず。

宮ぷーはそのことをきっと伝えてくれる。

私は本気モードでやったるやったると、変身スイッチがはいったのです。

ター坊のお兄ちゃんからのメールです。

・・・・

 かつこ様、朝からター坊とレッツチャットごっこをしました。僕が指を支えたり、指を持ってスイッチを押しながら、「うまいもんくわせろー」みたいなことを、一緒に打っていたら、ター坊の親指の力がぐんぐん強くなり、「あ・い・う・え・お」のところでは、押したい字のところで押し始めました。

 一文字早く押し「おっ、早かったな」と言っていたら、次の文字で、ぴったり押し、「やったね!」と言ったら、そのまま3分ぐらい、「あおーん」「おおーん」と叫んでました。ター坊が叫んだ!

 ター坊が叫んだ!今日でちょうど9年目。今日は記念日でした!母も、兄も、義理の姉も寄ってきて、「怒った?」「疲れた?」と笑い顔。あれは、絶対、うれしかったんだと思います。やったぞー!という感じでした。そのまま、ずっと何回も指をうごかしてましたから、決して疲れたんじゃない!9年目のこの日に神様が合わせてくれたんだろうか。昨日は一日役員会。夜は兄一家を迎え、もてなすのでいっぱいで、スイッチが届いているのに気がつかなかったのです。押せたのは確かですが、押しっぱなしで、すぐ指を戻せないので警報音みたいな音が鳴ってしまうのですが、とにかく、とっても貴重な第一歩です。

 かっこさん、宮ぷーさんありがとう!僕らの心にもスイッチ・オン!です。

・・・・・

 やったやったやったー!! すごいよ、ター坊。9年目の昨日新しい出発。ター坊はおそらく、目の動きなどで、ハイとイイエはつたえられていたと思うのです。でも、ハイとイイエだけでは伝えきれない気持ちがあるよ。もっともっと気持ちを伝えて。

 たくさんの人と気持ちを伝え合おう。それから、スイッチの押しっぱなしは、ナースコールのように、何かのときに、誰かに助けを呼ぶためについている機能。押しっぱなしになりやすいときは、確かレッツチャットの設定でうまくいくよ。

 

22010年3月16日

 かつこ様、いつもメルマガで励ましてくださって感謝します。お二人の奮闘ぶりを読むと、言い訳ができなくなって、いつも発奮させられます。今日、作業療法士さんが来てくれて、レッツチャットごっこで遊ぶ私たちを見てくれて、かっこさんの助言も入れ、スイッチの長押しの秒数を少しのばしてくれました(3秒)。

 そうすると、警報音のような音はならなくなり、続けざまにスイッチを押せるようになりました。

(文脈は無視して、押してもらったのですが)ありがとうございます。

 今日は、実は摘便の後で、ター坊はぐったりしていました。おまけに今日、作業療法士さんが来るというので夜中に起きてしまい、調子自体はかなり悪かったのです。とっつきはあまり反応は良くなかったのですが、スイッチの角度を変えたりしていくうちに、押せるようになり、押せる様子を見てもらえました。

 すぐ、かつこさんの伝言を伝え、長押しの秒数を伸ばしてもらったら、ター坊が発奮し、何回もスイッチを押して「できるよ!」と主張してくれました。

 その後、みんなで紅茶をのみながら、スイッチに台を付ける相談や、助成金(98,800円)をいただける話などで盛り上がり、レッツチャット購入の方向で話が決まりました。夜、うれしくてギターを弾いていると、階下に呼ばれたので、家族で感謝のお祈りをした後、そのまま、ター坊が大好きだった河島英五の「酒と涙と男と女」を弾いてあげました。今までは「聖歌隊長」の僕には照れ臭く、うまく歌えなかったのですが、うれしかったのと、乾杯してたのが手伝って、心をこめて歌えました。そうしたら、ター坊がこっちを向いたまま、クチパクで一緒に歌い始めたのです。母が気づいて一緒に歌いながら、僕に教えてくれました。本当に歌ってました・・・。今までは照れ臭くて、中途半端でしたが、今日は心を合わせて歌えました。その後、夢中で同じようにター坊が好きだった「カントリーロード」も歌いました。やっぱりクチパクで口ずさんでくれました。「今までごめんね。」という思いと、「はじめて同じ目線で歌えた」という不思議さが入り混じって、うれしかったです。

 どうか、次のター坊が出ますように!怠惰な私がゆるされますように!これから生まれる宮ぷーと加津子さんの映画によって、同じように、一人でもきっかけをつかむことができますように!

・・・・

 ああ、なんてうれしいのでしょう。うれしくてうれしくて泣けました。ああよかった。本当によかった。楽しそうなお歌が聞こえてきそうです。うれしいなあ。ねえ、みなさんもきっと私と同じようにうれしいよ。

 うれしい気持ちをありがとう。ター坊とお兄ちゃんとみなさんにお礼が言いたいです。本当に、お兄ちゃんが言っておられるみたいに、気持ちを伝え合えることは本当にうれしくて幸せなこと。宮ぷーやター坊のように、みんなが楽しく気持ちを伝え合えたらいいなあと思います。

 

22010年3月17日

 私は昨日のター坊のメールを読ませていただいたときに涙が出ました。宮ぷーが倒れてからすぐに、宮ぷーのそばにはスイッチがありました。けれども、自分の意思でどこも動かせなかった宮ぷーはスイッチを、何ヶ月も使えませんでした。レッツチャットではなく、おもちゃとつないで、スヌーピーのおもちゃが歌を歌いだす瞬間を息を潜めて待っていたけれど、本当にそれはなかなか難しいことでした。だから、ター坊がたった一回目にめぐり合ったスイッチを押せたということに、ものすごく驚きました。

 そして、もうひとつ思ったのは、もっと早くにター坊とおにいちゃんに出会えていたらなあという思いもあったけど、でも、それは一番いい時期に神様が出会わせてくれたのだろうとも思ったのです。そして、もう体の準備が整っている、他のロックドシンドロームと思われている方が、お一人でも気持ちの伝え合いができたら、いつも宮ぷーが言っているように、「映画やメルマガは僕のいきがい。僕の生きている意味だ」という思いが、またひとつつながるんだと思ったのです。

22010年4月10日

 ター坊のお兄ちゃんから、あれから時々メールをいただいています。。

 今日、リハビリの先生が来てくれて、見学させていただきながらいろいろ聞いてみました。両親の言うとおり、ていねいにていねいに揉み解してから曲げ延ばしをされるので、ター坊も気持ちよさそうでひと通り終わると、目の前で座らせてくださいました!ビックリ!私としては9年ぶりの座り姿で、なつかしいやら雄々しいやら。感動してしまいました。どうやら、このところ、毎週ぐらいそうしてくださっていたらしいのです。やや首を前かがみにし、目が閉じてしまって、踏ん張っている顔は、「座頭市」そっくりで、僕が言うとみんなに大受けでした。ター坊もまんざらでもなさそうで、上機嫌でした。

 5分以上座っていたでしょうか?安定感がありました。子ども達が見たら驚くでしょう!家族だけで、普段、これをやってみていいかを聞いたところ、「ええ、どうぞ!」ということで、心配は消え、父も母も聞いていたので、「公認」をいただき嬉しくなりました。

 尖足防止の用具については、「緊張が強く、足の裏に触れるだけで、ぎゅっと力を入れてしまうので、今は揉み解してあげる方がいいと思います。」と言われました。とりあえず、レッツチャットの練習と座位の練習をやっていきます!

 ター坊はスイッチに奮闘中です。何回かに一回は押せるし、右手に力強いパワーを感じます。かっこさんや、宮ぷーさんや、たくさんの人の応援も伝えます。リハビリの先生が来てくださって、理にかなっていることをされてました。動かないところや、固まっているところは、筋肉が縮んだりして突っ張っている部分があるので、まず、そこをピンポイントで緩めてくださって(気も送っている?)、それから動かしておられました。筋肉は対になっているようですが、動かす筋肉の逆の方が突っ張って邪魔をしていると動けないので、それを緩めているとわかりました。

  

 体の主な筋肉を緩めてから座位をとるので、とても安定しているのだな、と感じました。ピタッと動かなかったから。

 かっこさんに出会ったおかげで、原点に戻れました。ター坊のお兄さんに戻れましたし、それと、ずっと伝えたかったメッセージ「すべてうまくいく」(困難はあっても)もかっこさんの映画で確信しました。実は彦根にはそのために行ったのです。体調は最悪でしたが、1/4の奇跡を見せていただいて感じたメッセージ、雪絵さんたちのくれたメッセージに引きずられるように半分眠りながら、車を飛ばして琵琶湖を半分回って2時間ぐらいかけて行きました。

 「宇宙の約束」のことをたくさんお聞きしたかったのですが、次回作の予告を見せていただいて、真っ先に弟のことを口にしたら、かっこさんに「かつ」をいただいた形になって、毎日の争いや戦いもなんのその、それから今日まで必死に「お兄さん」しています。

 あの日あたりに神秘をいただいたようです。思いもよらないこと。こんなすばらしい運動にター坊と参加でき、私も自分を取り戻しました。宇宙ってなんなのでしょう。いのちも不思議。雪絵さんやおとう様から受けたいのちのように思えて来ます。

 とりとめもないことを早朝から書いてしまいました。

 今日もきっとどこかへ出かけ、たくさんの人にお話しをされるのでしょうか。

 彦根でかっこさんから頂いたボールが大きく転がったように、今日も誰かがよい出会いを得ることができますように!感謝します。

・・・・・

 私もター坊にいちゃんとター坊にお会いできて本当にうれしかったです。どんなときにも偶然ってないんだなと、ター坊は教えてくれた気がします。
ター坊も座ってるんだ。そんなにりりしい姿で座れるんだとすごくうれしかったです。

 

2010年5月12日

 かつこ様、今日、松尾さんが来てくれました。同時に入荷したレッツチャットを試す前に、まず、ター坊の右手の親指の動きを確かめ、それから、いろいろなスイッチを取り出して私たちに説明しながら次から次に試してくださいました。ふとしたことから、レッツチャットが製造されている交野(かたの)の工場が、ター坊の通っていた交野高校のすぐそばであることや、大阪育ちのター坊にとって懐かしい地名などが出てきて、ター坊もリラックスできたようです。

 ター坊は今までで最高のパフォーマンスを見せてくれました!「押して!」「離して!」という松尾さんの掛け声に合わせ、疲れを知らないように何度も何度も応じてましたし、中でも、松尾さんお手製のスイッチをカチカチカチカチ信じられないほどキチンと押せたのです。あんなにいろんなスイッチを試したあとなのにびっくりです。

 戸惑ったのは、今度はカチカチが止まらなくなってしまったことで、「止めて!」と何度言っても、母や私がゆびを止めても止まらず、ちょっとみんな心配しました。ただの不随意運動なのか?と心配が走りましたが、その割にはいい顔で正確に確実に押してます。

「こうしてるとこの感覚を体が覚えるでしょうし、筋力がつくし疲れるまでしてもらいましょうか」と、松尾さんがあまり気にせず、レッツチャットにつなぎました。

 ター坊は、自分の自動的?スイッチ押しで、レッツチャットがいろんなコメントをしたり、変な文章を作るのを楽しそうに笑ってこの上なくいい顔をしていまし た。

「しばらく、これを続けていってもらえば、筋力も付いてきて、自分で好きな時に入れたり、止めたりできるようになると思いますよ。」と、松尾さんが言って下さいましたので、みな安心しました。

 とっても熱心でいい方で、ター坊も安心したのか、みんながコーヒーを飲んでいるうちに眠たそうになり、ちゃんと指もストップし、うとうと始めました。みんなで記念撮影をしたときにはとても眠そうで、そのあといびきをかいてしばらく安らかに寝ていました。その様子をビデオにとったのですが、DVDにはできますが、ユーチューブにアップとかが、私にはできません。でも、こんなに熱心に、本人のために試してくれている松尾さんの姿を皆さんに紹介したい気もしています。初めて導入する人も、安心する気がしますし、福祉用具を販売する人の参考にもなりそうでした。とりあえず、ご報告します!宮ぷーさんにもよろしく!

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